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州空軍のF-4Dとして最も美しいマーキングを誇った179th FIS。そう思うのは私だけではないはずである。F-16に機種交換後は、本来の部隊インシグニアであるブルドッグが機体に描かれるようになったが、ファントム時代は、F-101時代のマーキングを踏襲して北斗七星”.The Big Dipper”を絵柄としていたのである。渡辺師匠のスライドコレクションにこの飛行隊の最も美しいマーキング時代の写真が多数あった事は大変驚きであり、海外のマニア諸氏が撮られた素晴らしい作品をご紹介できるのは嬉しい事である。エアクラフトグレーとグレーロービジ時代の2種のマーキングを本ページと次ページで展開するので、是非ご覧いただきたい。
↑ 1985年7月にダルース基地で撮影された179th FISのF-4D/65-0595。ダルース州空軍基地は、ダルース国際空港の一角に位置し、1920年代末に地元空港として造られ当初は、ウィリアムソン・ジョンソン・プリンシパル空港と言う名であったが、1963年に今のダルース空港と名前を変えている。
↑ ANGの大きなインシグニアがアラートハンガーに掲げてあるので、州空軍の基地かと思ったが、アメリカ本国でこのようなグリーン系の格納庫を見る事は少ない。スライドのメモには西ドイツのラムシュタインにて1986年7月に撮影されたとある。よく見ればANGインシグニアには、"USAFE"の文字が入っており、この頃ローテーッションで在欧米軍に派遣された州空軍部隊の為のスペースのようである。翼下には、AIM-9Pの実弾らしきミサイルを付けており、アラート任務についていたと思われる。F-4D-27-MC/65-0648
↑ 1986年10月に撮影された179th FISのF-4D/65-0608。ダルース空港を陸軍航空隊が使い始めたのは第二次大戦中で、1948年にミネソタ州空軍がここで創設された。1966年には防空軍団(ADC)の指揮下の元に、F-102デルタダガーが防空任務に就いている。北極海アラスカ等を経由して核爆撃機お送り込んでくるであろうソ連機に値する防空任務である。
1987年6月に撮影された179th FISのF-4D/66-0270。F-4Dが配備されたのは1983年からで、8年間使って1990年にF-16Cに更新している。1986年にはこの塗装と並行して、エジプトⅠ迷彩も使われるようになったが、これは次ページでご紹介する。
↑1985年7月にダルース基地撮影された179th FISのF-4D/65-0765。アメリカ本国の北、カナダとの国境の州であるから、針葉樹の森が美しい。
F-4D 179th FIS/ Minnesota ANG
1988年4月に撮影された179th FISのF-4D/66-7512
↑ 1990年6月に撮影された179th FIS F-4D/65-0652
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(F-4D 1983-1990)
Wings
↑ 1984年1月ミネソタ州ダルースの州空軍基地で撮影された179th FISのF-4D/65-0654。ミネソタ州っていったい何処にあるのだ・・・ぐらいあまり関心が無かった州であるが、アメリカ本国の北に位置し、ワイオミング州などと並んでいる。五大湖の西側でスペリオル湖に面した港町でもある。